大好評につき、第2回開催決定!

産学連携フォーラム「自動車技術に関するCAEフォーラム2016」
自動車の研究開発・設計・製造におけるCAE最前線-それを支える計測・実験技術

2016年3月8日(火)・9日(水)
ソラシティカンファレンスセンター(東京・御茶ノ水)

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産学連携フォーラム「自動車技術に関するCAEフォーラム2015」~自動車研究開発・設計・製造におけるCAE最前線~|2015年2月24日(火)2月25日(水)ソラシティカンファレンスセンター

本イベントは終了しました。
ご来場誠にありがとうございました。
本イベントのレポート記事|Car Watch
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20150309_690988.html

タイムテーブル1日目

09:30~10:40
OP/K-1基調講演1
「人材育成とともに歩む、車両開発におけるCAEの活用」
~失敗は人を成長させ、創造を生む~
日野自動車株式会社
技術顧問
鈴木 孝幸
講演概要

車両開発においては、昨今の環境規制のCO2削減、安全法規強化に伴い、各種性能と軽量化の両立は重要な課題になってきている。その重要な課題を両立させる為に、CAEが多用されているが、活用する上での問題点もでてきている。

そこで、人材育成の面も考慮した車両開発におけるCAEの活用方法について紹介する。

講師プロフィール

元日野自動車取締役副社長
鈴木孝幸氏は日野自動車で長年大型エンジンの性能、排ガス,燃費改善等の新技術開発に従事すると共に、大型商用車の研究・開発を主導。
1991年には自ら発想したディーゼル・電気の新型ハイブリッドバスを世界に先駆けて実用化、市販化されたことで著名。
これまでに日本機械学会・自動車技術会技術賞、科学技術庁長官賞、環境大臣賞(環境保全功労者)など数々の賞を受賞。
現在、日野自動車技術顧問、日本機械学会,自動車技術会のフェロー、工学博士。

10:45~11:25
S-1特別講演1
「NVH性能向上に対する取り組み」
~CAEが拓く未来への挑戦~
サイバネットシステム株式会社
FC営業本部
マーケティングオフィサー
重松 浩一
講演概要

HEV・EV・FCVへと変遷するくるまは、静音性が向上し、これまで以上に運転者や同乗者を意識したNVH対策が必要となり、解析に求められる技術課題も増加の一途をたどっています。本講演では従来の「音源」中心の解析のみならず、運転者・同乗者への「聞こえ方」に着目し、伝播分析および各パーツの寄与度分析、逆解析や最適化などCAE(1D/3D)を駆使した最新の解析例と今後の可能性を説明いたします。

講師プロフィール

1987年 豊橋技術科学大学大学院工学研究科 修士課程修了。 同年日本電装(現デンソー)入社。その後、外資系CAEベンダーを経て、2011年サイバネットシステム株式会社入社。

大学卒業以来一貫してCAEを用いた技術構築と適用可に従事。

近年、FEM詳細設計とシステムシミュレーションの融合や、数式処理を用いた設計・開発・教育に興味がある。博士(工学)。

構想設計CAE 構造・設計CAE
12:20~13:00
A1-1
「Virtual Engineering環境での“開発・ものづくりの世界動向と日本の状況”」
~設計者CAE(Creative Design with CAE)から始まったVirtual Engineering~
株式会社本田技術研究所
四輪R&Dセンター開発推進室CISBL
シニアエキスパート
内田 孝尚
講演概要

「3D /Digital/IT駆使の設計・ものづくり」時代になり、従来の範囲を超え、高い創造性を生かした設計・ものづくりを行うことの出来る環境となっています。

CAD/CAM/CAEの垣根を越えたVirtual Engineering環境での開発展開の例を上げながらその動向について説明致します。

講師プロフィール

1979年 株式会社本田技術研究所に入社。埼玉県和光研究所勤務
1991年 主任研究員
1994年 栃木県栃木研究所(4輪R&Dセンター)に移動
1996年 同志社大学より博士(工学)授与
2010-2012年 精密工学会 現物融合型エンジニアリング専門委員会 幹事
2013年 シニアエキスパート
2013-14年度 日本設計工学会 CAD/CAE研究会幹事
2013-14年度 日本機械学会 設計工学・システム部門産学連携活性化委員会 委員長

■主に進めている業務・研究 :Digital/ITを駆使した設計/開発技術&環境の研究普及
■所属学会および主な活動 :日本機械学会,自動車技術会,日本設計工学会

B1-1
「スズキの自動車開発における構造解析の取り組み」
スズキ株式会社
開発・IT本部 技術支援部 CAE推進課
専門職(課長代理)
小串 俊明
講演概要

自動車の燃費向上のため、部品の軽量化が進められています。軽量化と衝突安全・強度信頼性・振動騒音等の車両性能の両立を高い次元で達成するため、試作車を製作する前にCAE(構造解析)を活用しています。

スズキの自動車開発におけるCAEの取り組みとして、デジタル技術を活用した車両開発プロセス、専任者によるCAE、設計者によるCAEおよび課題を紹介します。

講師プロフィール

10年以上主に構造に関する二綸・四輪・生産技術のCAE技術開発に従事。機構・応力・疲労解析を用いた悪路走行における二・四輪車両の疲労評価技術を開発した。また、プレス・樹脂金型の構造解析の技術開発と金型解析モデル自動作成システムの開発に携わる。現在、生産技術のCAEをスズキで推進するべく活動している。

13:05~13:45
A1-2
「マニュアルトランスミッションシフトレバーにおける操作力と動特性の予測」
シーメンスインダストリーソフトウェア・シミュレーション&テスト株式会社
プリセールス
主管
浅野 俊二
講演概要

1D/3Dアプローチによるマニュアルトランスミッションシフトレバーの動的作動力に関する寄与パラメータの同定とそれらを用いた高速・高精度なパラメータスタディーの実施例をご紹介します。

B1-2
「自動車設計のためのCAE」
株式会社JSOL
エンジニアリングビジネス事業部
グループマネジャー
宮地 岳彦
講演概要

ボデー、シャシー、パワートレインからハーネスまで、自動車設計はCAEの活用がもっとも進んだ領域と言われています。今後ますます高まる軽量化や安全技術、電化技術に向けて、構造形成、材料開発、工法検討の3つの設計の軸に視点を置きながら、JSOLのご提供するCAEソリューションをご紹介いたします。

講師プロフィール

1997年東京大学大学院理学系研究科修了、同年日本総合研究所(のちに株式会社JSOLに分社)入社。2013年4月より現職。主にLS-DYNAによる自動車衝突解析、原子力輸送容器の安全解析を中心に、CAE技術のサポート、コンサルティング、営業企画を担当する。

14:00~14:40
A1-3
「概念設計手法FOA」
株式会社 豊田中央研究所
先端研究センター 社会システム研究室 システムデザインG
グループリーダー,主席研究員
西垣 英一
講演概要

ベテラン設計者のノウハウ伝承や材料力学に基づく原理検討を支援するため、概念設計手法であるFirst Order Analysis (FOA)を開発してきた。モジュール化や価値共創の観点でも、全体性能を見定め機能から形を決める構想設計の重要性は増しており、これまでの活動を振り返り検討例を紹介する。

講師プロフィール

1986年 (株)豊田中央研究所 入社 現在に至る。
主に、衝突安全の実験と解析に関わる研究に従事。
近年、社会システムの観点からの次世代モビリテイの調査・研究に従事。

B1-3
「エンジンマウントゴムを含んだブラケット構造解析の取り組み」
トヨタ自動車株式会社
車両CAE部
荒川 政司
講演概要

自動車の静粛性向上のため、振動騒音に対してより高い性能が要求されています。その1つとして、ギヤノイズがあり、トランスミッションで発生した振動がブラケット、及びそのブラケットと複数の構成体を経由してボデーに伝達します。

当社ではマウントゴムの動特性も考慮したブラケットを含むこれらの構成品の伝達特性を予測するために、CAEを活用しています。その活用事例を紹介します。

講師プロフィール

1999年 静岡大学 大学院 博士課程後期 修了 博士(工学)取得 1999年 自動車メーカー入社以降、NV-CAE技術開発に従事

14:45~15:25
A1-4
「やさしいCAEソフトFemtet®のご紹介」
ムラタソフトウェア株式会社
営業企画部
部長
辻 剛士
講演概要

設計段階からCAEを十分活用するためには設計者・開発者にとってCAEが「やさしい」ツールであることが重要です。Femtet®は(株)村田製作所で開発&活用され、「やさしい」ツールとして必要な3つの要素「必要十分の解析機能」「分かりやすい操作性」「導入しやすい価格体系」を満たしたソフトです。

講師プロフィール

10年以上Femtet®の開発に従事。開発者時代は応力解析、熱伝導解析、磁場解析、電場解析、音波解析のソルバー開発に携わる。現在はFemtet®を世界中に普及させるべく販売の責任者として活動している。

B1-4
「燃費向上、ロバスト設計を実現するエンジンフルモデル解析」
SCSK株式会社
製造エンジニアリング事業本部 解析ソリューション部
今井 雅則
講演概要

自動車エンジンには高い性能、信頼性、耐久性が求められており、CAEを利用した事前検証はなくてはならないものになっております。複雑な実現象を正しく理解し、その対策を講じるために多くの検討項目を評価する必要があります。本セッションでは、適切な入力条件で、多くの評価項目を限られた開発期間の中で実現する方法をご紹介いたします。

講師プロフィール

2008年SCSK株式会社へ入社。構造解析ソフトウェアである”ADVENTURECluster”のエンジニアとして活動。主にソフトの営業支援や顧客先のサポート業務に従事。

15:40~16:20
A1-5
「SKYACTIVEの開発に関するモデルベース設計(仮)」
マツダ株式会社
パワートレイン開発本部
主査
藤川 智士
講演概要

マツダの新型ロードスターは走りと燃費とNVH性能を大きく進化させた。
車両骨格の構想設計から、詳細構造設計、そして制御開発に至るまで、モデルによる開発を全面適用することで、軽量化と走り・燃費・NVHの高次元の両立を実現した。
このモデルベース開発プロセスを紹介する。

講師プロフィール

1986年 マツダ㈱入社 駆動系の設計開発を担当
2000年 パワートレインの解析Grにて、エンジン、駆動系のNVH、信頼性の解析技術の開発と適用を担当
2009年 同Grのマネージャ
2012年 パワートレイン開発本部主査として車両を含むCAE、モデルベース開発全般を指揮

B1-5
「波数-周波数領域における車体周囲流れ場の解析」
三菱自動車工業株式会社
機能実験部
奥津 泰彦
講演概要

自動車の空力騒音予測技術構築のためには、遠方場へ伝播する空力騒音よりも車体近傍における流れ場とガラスなどの構造振動の関係を考慮することが重要となる。本発表では、CFDの結果から、物体近傍の流れ場に生じる非圧縮性の流体力学的な圧力変動と圧縮性による音響的な圧力変動を波数-周波数領域で分析し、車室内へ透過する空力騒音の発生に対して寄与が大きい圧力変動を抽出した結果を報告する。

講師プロフィール

2007年に三菱自動車工業入社以来,自動車の空力・空力騒音の基礎研究業務に従事し、流体CAE技術の開発適用促進も担当。

16:25~17:05
A1-6
「音響振動実験データをCAEに活かす」
スペクトリス株式会社
ブリュエル・ケアー事業部
事業部長
西久保 武
アプリケーションエンジニア
坂本 優美子
講演概要

感性に訴える自動車のサウンドや快適な振動の設計は、差別化の重要な要素の一つです。

広く用いられているCAEによる予測を開発初期段階から活用するため、従来の計測データと組み合わせ、CAEと実験のハイブリッドモデルを用いて走行時のサウンド、振動を体感できるNVH Simulatorをご紹介します。

B1-6
「設計者のCAE利用を推進するには」
株式会社テクノスター
技術営業本部
技術顧問
吉村 昇一
講演概要

筆者は長年に渡り設計現場でのCAE普及を担当しましたが、近年自動車業界では設計者が自らCAEを使って設計する事が難しくなっています。その原因を明らかにし、設計でのCAEの有効活用を進める為に必要な項目について教育、設計者の役割り、CAEソフトに必要な機能の観点から考察します。

講師プロフィール

1976年3月 東京工業大学・機械工学科卒
1978年3月 東京工業大学大学院・材料科学専攻修士課程修了
1978年4月 ヤマハ発動機入社
      ・ロードレーサーのエンジン設計担当
      ・CAEの設計適用とCAE普及
      ・CAD・CAEシステム開発
2012年1月 ヤマハ発動機退職
2012年10月~ 株式会社テクノスターにて技術顧問

17:20~18:50
P-1パネルディスカッション
「CAEの歴史と今後」
モデレーター
日本大学
生産工学部 自動車工学リサーチ・センター長
教授
景山 一郎
パネリスト
一般財団法人日本自動車研究所
代表理事
研究所長
永井 正夫
Research Professor,
Center for Advanced Vehicular Systems (CAVS),
Mississippi State University
本山 惠一
日産自動車株式会社
要素技術開発本部 統合CAE部
部長
荒木 敏弘
トヨタ自動車株式会社
車輌CAE部
山岡 裕生
神戸大学大学院
准教授
深尾 隆則
19:00~20:30
R-1
「Reception Party」
懇親会 参加費:4000円(税込)

参加費は当日懇親会会場にて領収証とお引き換えにお預かりいたします。
お支払いは現金のみ、釣銭のないようご準備をお願いいたしします。