自動車技術に関するCAEフォーラム2016 自動車の研究開発・設計・製造におけるCAE最前線-それを支える計測・実験技術|2015年12月15日(火)16日(水)御茶ノ水ソラシティコンファレンスセンター

本イベントは終了しました。ご来場誠にありがとうございました。

タイムテーブル(2日目)

時間 A会場 B会場 C会場
9:30
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9:40 (10min)
オープニングリマークス
名古屋大学
グリーンモビリティ連携研究センター エグゼクティブ・ディレクター(産学担当)
未来社会創造機構 名古屋COI拠点 産学連携リーダー
人とモビリティ社会の研究開発センター 副センター長
社会イノベーションデザイン学センター 副センター長
原口 哲之理
9:40
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10:40 (60min)
K-2基調講演2
ヒューマノイドロボットの開発
株式会社本田技術研究所
基礎技術研究センター
主席研究員
竹中 透
講演概要

ホンダは、「人間と共存・協調して社会の中で役立ち、新しい価値をもたらすもの」をめざして、1986年にヒューマノイドロボットの研究を開始した。初めて歩いたロボットは1歩に30秒を要したが、最新のASIMOでは9km/hの走りが可能となった。本講演では、現在に至るまでの開発の歴史と、そのなかで重要な役割を果たした歩行・走行シミュレーションについて紹介する。

講師プロフィール

メカトロニクス関連メーカーを経て、1989年8月、(株)本田技術研究所に入社。以来、ヒューマノイドロボットの研究開発に従事。最近では、ロボット技術の他分野への応用も手掛けている。
・平成16年全国発明表彰文部科学大臣発明賞 受賞
(二足歩行ロボットの大局的安定化制御方法の発明)
・工学博士

10:45
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11:25 (40min)
S-2特別講演2
Simulation-driven Innovationを目指して
アルテアエンジニアリング株式会社
HyperWorksシミュレーション技術部
テクニカルディレクタ 東京大学大学院医科系・医学系客員研究員
芝野 真次
講演概要

Altairは、『Simulation-driven Innovation』のビジョンのもと、製造業における設計・製造過程をコンピュータ技術を用いて支援している。弊社の最新ソフトウェア群であるHyperWorks 14.0を紹介するとともに、弊社が目指すSimulation-driven Innovationのビジョンを示す。

講師プロフィール

1985年京都大学工学部修士土木工学専攻卒業後、日立造船、日本総合研究所を経て、現職。PWR原子炉心燃料集合体耐震設計、船舶運動=構造設計統合設計、高分子材料設計システムの開発および運用を指揮した後、現在はAltair HyperWorksの流体、電磁場、機構解析系ソフトウェアの技術指導および受託コンサルティング業務に従事。

11:35
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12:15 (40min)
A開場、B開場:会場転換の為、一時退出いただきます。展示会場をご覧ください。
(11:25~12:15)
L-1ランチセッション
※英語講演となります。
A USA example of Industry/University collaboration: Mississippi State University
Mississippi State University, Center for Advanced Vehicular Systems (CAVS)
Executive Director
Prof.Roger King
講演概要

This presentation will describe the engineering research activities at Mississippi State University and how they focus on applied research with industrial partners or for an industrial solution. A recently released US National Science Foundation (NSF) Higher Education Research and Development Survey for Fiscal Year 2014 placed the university at 98th overall among public and private institutions in the country, based on $209.7 million in total research and development expenditures. It is ranked 62nd among non-medical school institutions. In addition to its high NSF status, Mississippi State holds the Carnegie Foundation for the Advancement of Teaching designation as a “Very High Research Activity University” -- the highest level of research activity for doctoral-granting universities. MSU is one of 108 universities cited for “very high research activity” and one of 40 public universities with “Very High Research Activity University” and “Community Engagement” classifications from the Carnegie Foundation. MSU also plays a critical role in the state of Mississippi’s economic development.

講師プロフィール

Dr. Roger King is Director of the Center for Advanced Vehicular Systems (CAVS), a William L. Giles Distinguished professor, and holds the CAVS Endowed Chair in Engineering at Mississippi State University. He received his BS in electrical engineering from West Virginia University in 1973, a MS in electrical engineering from the University of Pittsburgh in 1977, and a doctorate from the University of Wales in the United Kingdom in 1988.

12:20
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13:00 (40min)
A2-1機能設計
タイヤ摩耗進展シミュレーションによる偏摩耗予測
住友ゴム工業株式会社
研究開発本部 研究第一部
課長代理
玉田 良太
講演概要

タイヤ偏摩耗が発生すると、タイヤ寿命を大きく縮めるだけでなく、ノイズなどの性能も悪化してしまう。故に、タイヤ偏摩耗予測は非常に重要であるが、摩耗実験は長距離走行が必要なため時間がかかる。そこで、新品状態から徐々に変化するタイヤ表面形状を表現する摩耗進展シミュレーションにより、偏摩耗を予測する手法を開発したので、その手法について紹介する。

講師プロフィール

2005年3月 京都大学大学院エネルギー科学研究科 修士課程修了
2005年4月 住友ゴム工業株式会社入社 研究第一部配属
ゴルフ関連のシミュレーションを担当した後、2010年からタイヤ関連のシミュレーション担当となり、現在に至る

B2-1構造・設計
衝突シミュレーションのデータマイニングによる衝突性能予測と知見発見
日産自動車株式会社
統合CAE・PLM部 衝突CAEグループ
主坦
井山 淳
講演概要

近年、ビッグデータ分析で用いられるデータマイニングの技術は、様々な分野で新たな知見を創出する可能性を示しており、自動車開発においても、CAEと併用することで新たなCAEパラダイムを確立できる可能性を秘めている。本講座では、データマイニング技術を自動車の衝突CAEにおいて適用し、新たな設計知見取得の可能性について紹介する。

講師プロフィール

2001年 日産自動車株式会社入社
2013年 統合CAE・PLM部 衝突CAEグループ主坦
衝突CAEによるデジタル車両性能評価を担当。日産・インフィニティの全ラインナップのデジタル性能評価に従事。

C2-1自動運転と走行制御系の予測・設計技術
車両制御デバイスのソフトウェア開発時のモデルベース開発事例の紹介
株式会社本田技術研究所
四輪R&Dセンター ARD第4ブロック
主任研究員
母里 佳裕
講演概要

制御デバイスのロジック開発におけるモデルベース開発事例を紹介する。
開発初期では、簡易的な車両運動モデルを用いた検討と並行して,実機トライアルを行う。
また量産化の過程では、期間が限定される雪上テストにおいて、特に困難を伴った路面μ推定器の検証で役に立ったシミュレーション活用などを紹介する。

講師プロフィール

2001年 本田技術研究所入社、基礎技術研究センターにてロボット研究に従事
2006年 車両運動制御研究・開発に従事
2008年 四輪R&Dセンターにてブレーキ制御デバイス開発に従事
2011年 基礎技術研究センターにて自動運転研究・開発に従事
2015年 現四輪R&Dセンター所属

13:05
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13:45 (40min)
A2-2機能設計
ANSYSおよびWAONを用いた構造音響、流体音響連成解析
サイバネットシステム株式会社
メカニカルCAE事業部 ソリューション開発部 音響解析ソリューション
森 正明
講演概要

自動車や家電製品の静音性、またオーディオ機器等でのさらなる音質の追求など、音響解析のニーズが高まっている。音の音源は代表的なものとして構造物の振動によるものと、流体運動によるものがある。本講演では弊社自社開発のWAONとANSYSを使用した振動音響解析の事例やWAONとANSYSを使用した流体音解析事例、および流体音と構造振動が連成する現象について検証した例を紹介する。

講師プロフィール

2006年 東北大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻 博士課程終了。博士(工学)
2006年 サイバネットシステム株式会社 入社
入社以来、ANSYS, WAONを用いた構造、音響、熱流体解析を中心にCAE技術のサポート、コンサルティングを担当。

B2-2構造・設計
構造最適化の有効活用に向けて~CADデータ生成ソフトウェア「S-Generator」
株式会社くいんと
技術開発部
部長
石坂 尚也
講演概要

近年益々重要性を増す構造最適化技術を開発の様々なステージで有効活用するには、最適化計算で得られた最適形状から簡単かつスピーディーにCADモデルを生成することが求められている。本講演では、CADモデル生成ソフトウェア「S-Generator」による最適形状からのCADモデル生成技術を、構造最適化技術を交えて紹介する。

講師プロフィール

2005年 東京都立大学大学院 博士課程修了 博士(工学)取得。在学中から、一貫して形状処理関連のソフトウェア開発に関わる。
2010年 株式会社くいんと入社。主にS-Generatorの開発を担当。

C2-2自動運転と走行制御系の予測・設計技術
車両性能開発のためのドライビングシミュレータ(DiM)の活用
株式会社日本ヴイアイグレイド
コンサルタントエンジニア
吉井 亨
講演概要

近年の開発プロセスの中で、実車実験のフロントローディングのための手法として、ドライビングシミュレータが多く活用されている。本講演では、実験と解析という二つの領域をシームレスにつなぐ、車両性能開発のためのドライビングシミュレータ(DiM)を、ユーザー事例と共に紹介する。

講師プロフィール

2000年 CAEベンダーに入社後、機構解析ソフトウェアAdamsTMを活用した車両運動解析のコンサルティング業務に従事。2005年 VI-grade GmbH(ドイツ)が設立された後、日本支社の設立に立ち合い、同社の製品を活用したシステムレベルシミュレーション、HILS、各種シミュレータ等のソリューション提案に従事。

14:00
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14:40 (40min)
A2-3機能設計
大規模流体計算による自動車周り流れの次世代評価技術について
マツダ株式会社
車両開発本部 車両実研部 熱・流体機能開発グループ
主幹
上岡 孝志
講演概要

走行時の自動車周りの風の流れは、燃費、車両運動性、静粛性に代表される多くの機能に関係し、そのメカニズムの理解と制御は極めて重要である。
風の流れを考察するための基盤技術であるCFDに関して、これまでの適用事例と近年の大規模シミュレーションによる研究事例を紹介する。

講師プロフィール

1990年 マツダ株式会社へ入社。CAE開発・推進、車両実験・研究の分野を担当。現在は、主に車両流体系CAE推進を担当。

B2-3自動運転と走行制御系の予測・設計技術
フライトコントローラ設計とCAE―インフライトシミュレータの活用
防衛大学校名誉教授
金井 喜美雄
講演概要

クルマの制御技術を開発する上で、航空機のそれを知ることは大変有益である。今回は航空機のフライトコントローラ構築問題を取り上げ、地上固定のシミュレータおよびインフライトシミュレータ(TIFS,VISTAなど)のCAE有効活用、具体的に、機体を試作する前にパイロットは実空間でバーチャル機で性能評価できるなどについて根拠となるモデルフォロイング制御理論およびいくつかの事例を紹介する。

講師プロフィール

金井喜美雄;防衛大学校名誉教授 工学博士
アビオニクス専門委員会(自動車技術会)、適応制御部会(計測自動制御学会(SICE))、航空宇宙誘導制御専門委員会(SICE)の創設など、制御理論の航空機、自動車制御への適用がライフワーク。

著書;制御システム設計(1982,槇書店)、フライトコントロール(1985,槇書店)、ロバスト適応制御入門(1989,オーム社)、デジタル制御システム入門(1992,槇書店)、航空宇宙における誘導と制御(1995,コロナ社)、デジタル制御の基礎と演習(2000,槇書店)、ビークル(2003,コロナ社)、ビークル制御(2004,槇書店)、制御システム設計の基礎と演習(2006,朝倉書店)、制御工学(2012,朝倉書店)、AIAAアソシエートフェロー、SICEフェロー。 賞;著述賞(計測自動車制御学会、1992)、ケルビン賞(英国電気学会、1993)、瑞宝中綬章(2008)

C2-3構造・設計
製品設計者向けプレス成形CAEシステムの開発
スズキ株式会社
四輪ボディー設計部設計企画課
粂田 祐介
講演概要

車体の開発では、軽量化を図りつつ、品質や性能の向上が求められている。個々の板金部品を効率よく設計するために、設計初期段階において、成形性と歩留まりを製品設計者が自ら予測して改善するためのプレス成形CAEシステムを活用している。本講演では、このプレス成形CAEシステムについて紹介する。

講師プロフィール

2007年スズキ株式会社に入社。四輪車のボディー設計者向けプレスCAEシステムの開発、超ハイテン部品の先行開発などに従事。現在は、他にも操安性を向上させるための車体開発業務に取り組んでいる。

14:45
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15:25 (40min)
A2-4機能設計
シミュレーション主導による車両空力・熱・流体騒音設計
エクサ・ジャパン株式会社
代表取締役社長
石川 和仁
講演概要

燃費やCO2排出など各種規制に対応する為、自動車業界での開発要求は益々厳しくなっている。その一方でお客様に魅力ある製品を提供する為には、性能やデザイン性との両立が必須である。
これを効果的に行うには従来のテストだけでは不十分であり、テストにはない特長をもつシミュレーションの役割が重要になっている。
弊社が提唱するSimulation-Driven Designを空力・熱・流体騒音設計に利用した例を紹介する。

講師プロフィール

1989年名古屋大学大学院工学研究科 修士課程修了後、
株式会社リクルート入社、スーパーコンピューティング事業および流体解析ソフトウェアのサポート・コンサルティングに携わる。
その後、株式会社シーディー・アダプコ・ジャパン(現IDAJ)の設立に参加し、コンサルティング事業、新規ソフトウェアの企画・開発、CAEシステム構築を担当。
2005年、エクサ・ジャパン株式会社を設立、現在に至る。

B2-4自動運転と走行制御系の予測・設計技術
”リアルワールドの実現に向けた3DVRドライビングシミュレータの活用” - UC-win/Road Ver.11
株式会社フォーラムエイト
システム営業Gr.
執行役員システム営業マネージャ
松田克巳
講演概要

UC-win/Roadは、独創的なVR機能により、車両開発のための柔軟なテスト環境を地図情報等を活用する事で短期間に構築できる。世界各国においてドライビングシミュレータ構築に数多く適用されている。本講演では多彩なUC-win/Roadの機能を活用した各種車両開発用シミュレータの構築事例を紹介する。世界初の4K 3D CAVEによるモビリティビークル開発用シミュレータや、ADAS、ITS等におけるVR技術を活用したシステム構築事例を紹介する。

講師プロフィール

1998年に入社後、同社のVR、FEM、設計関連パッケージを活用した各種システム構築提案等に従事し、現在に至る。自動車業界においても各種ハードウェア・ソフトウェアとUC-win/Roadを連携したシステム構築提案を多数行っている。

C2-4構造・設計
マルチスケール・複合領域解析によるものづくり前のものづくり
エムエスシーソフトウェア株式会社
営業統括部 技術部
部長
平林 朋之
講演概要

現在の車両は、長きに渡り蓄積された技術基盤から開発されているが、近年、複合材やAM(Additive Manufacturing)により、今までと大きく異なる技術が必要になる。本講演では、複合材やAMまた複合領域をキーワードとして、事例を交え、今後のCAEによるものづくりを紹介する。

講師プロフィール

1994年自動車会社入社 最適化手法のCAE適用、車両運動、車両低周波振動、レーザ溶接現象予測などCAE技術構築を行う。
2005年エムエスシーソフトウエア株式会社入社 機構解析を主としたコンサルティング業務を担当。また、音響解析や機構-音響連携などの業務を推進。
2013年営業統括部技術部に異動。今に至る。

15:40
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16:20 (40min)
A2-5機能設計
ダウンヒルバイク(RN01)に於ける最適化を使った解析事例の紹介
株式会社本田技術研究所 二輪R&Dセンター
第一開発室 第一ブロック
研究員
西方 恵理
講演概要

この機種ではフレームボディも含め複数の部品を、最適化を用いた解析を実施した。事例はギアBOXに焦点を当てて解説する。開発初期モデルはアルミダイキャストの左右分割で造られており、これの軽量化を目的としてCFRPの左右分割に変更し、強度不足を補うために最適化を用いてジュラルミンの板で補強を行った。

講師プロフィール

1995年より構造解析に携わり 現在は設計部門にてDPMの推進に携わっている。

B2-5自動運転と走行制御系の予測・設計技術
自動運転開発を促進するCAE技術
日産自動車株式会社
統合CAE・PLM部
シニアエンジニア
赤松 博道
講演概要

クルマの大きな進化として期待される自動運転の実現に向けて、様々な技術・システムの開発が進められているが、開発を取り巻く課題は従来車に対し極めて多い。CAEによる課題解決の促進について紹介する。

講師プロフィール

1985年東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。同年日産自動車株式会社に入社。振動・騒音をはじめとする車両性能の研究開発に従事。近年は主に、CAEによる性能開発のヴァーチャル化およびその適用拡大に取り組んでいる。

C2-5構造・設計
スポット溶接位置の確率的変動を考慮した応力評価手法
トヨタ自動車株式会社
車両CAE部
河村 拓昌
講演概要

スポット溶接位置の確率的変動に着目し、摂動法に基づいた確率有限要素法のスポット溶接構造物への適用手法を紹介する。数値計算例では、汎用有限要素法ソルバに実装された摂動法に基づく確率有限要素法を適用し、確率的変動を有するスポット溶接部応力を算出した。

講師プロフィール

2003年名古屋大学大学院 工学研究科 博士課程後期修了 博士(工学)。入社以来,強度信頼性に関するCAE技術開発に従事。

16:25
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17:05 (40min)
A2-6機能設計
次世代CFDソフトウエアXFlowの紹介
株式会社電通国際情報サービス
CAE営業推進部
アシスタントマネージャ
小形 研哉
講演概要

XFlowは格子ボルツマン法をベースとした次世代CFDソフトウエアである。自由表面、二相流、機構・構造連成といった従来のソフトウエアでは取り扱いが困難な現象を実用的なレベルで解析することが可能である。今回はXFlowの特徴と、機構解析ソフトウエアAdamsとの連成解析など自動車を中心とした活用事例を紹介する。

講師プロフィール

1997年に新明和工業株式会社入社後、7年間の流体機器設計開発業務に従事。2005年より株式会社電通国際情報サービス入社後は、設計者視点からの熱流体、構造、機構の複数領域にわたる解析活用の支援を推進中。

B2-6自動運転と走行制御系の予測・設計技術
前半
ADASシミュレータPro-SiVICによる検証環境
日本イーエスアイ株式会社
技術本部 カスタマーソリューション開発室
VPソリューション主査
後藤 智
講演概要

Euro NCAP・KT法等、ADAS装着の反強制化・義務化の動きが強まる中、短い新型車開発期間において実機・実車両を用いたテストコースにおける多数のADAS検証には限界がある。そこでESIでは、ADASセンサー・車両・走行環境モデルを仮想的に再現する仮想ADASテスト環境による効率的な開発プロセスを紹介する。

講師プロフィール

1994年 東宇北大学大学院 工学研究科 修士課程修了
同年 ミシュランリサーチアジア入社
1998年 日本イーエスアイ株式会社 入社
主に陽解法有限要素法(VPS)を用いたパワートレインの動的構造解析に従事
2015年 ADASシミュレータPro-SiVICプリセールス業務を兼務

後半
ミリ波レーダー対応CAEソリューション 「CEM One」
日本イーエスアイ株式会社
技術本部 CFD&CEMソリューション部
土屋 徹
講演概要

レーダー解析に特化した電磁波CAEソリューションとして、PTD手法を採用する事によりグリルやバンパーなど樹脂部品透過時の指向性変化、路上障害物からの反射波など一般的な電磁波解析手法では計算困難なミリ波レーダー挙動のシミュレーションに適用可能なCEM Oneとその事例を紹介する。

講師プロフィール

電気機器メーカーにて電磁接触器の設計に従事し、電磁界解析の経験を積む。1999年より現在まで日本イーエスアイ(株)にて電磁波解析を担当し、主に自動車関連メーカーの解析をサポート。

C2-6構造・設計
BETA CAE Systems製品を用いた高効率且つ信頼性の高い車両開発の実現アプローチ
株式会社トップ・シーエーイー
統括部長
岡村 秀重
講演概要

自動車の車両開発では多仕様の車体性能検討が必須なため、CAEに関連するデータやリソースが増え続け、工数増大や信頼性の低下が懸念される。BETA社からは高効率で信頼性の高いCAE業務を実現する手法が提案され、各国の自動車会社において適用されている。本セッションでは実事例等も含め、BETA社製品を用いた高効率で信頼性の高い車両開発実現アプローチを紹介する。

講師プロフィール

1997年日本大学生産工学部機械工学科卒業。自動車会社車両開発部門にてCAE業務を担当後、2004年株式会社トップ・シーエーイー入社。入社後10年間技術部に所属し、エンジニアとして技術サポート業務及びコンサルティング業務を担当。2015年より技術部、営業部を統括する統括部長に就任。現在に至る。

17:20
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18:20 (60min)
K-3基調講演3
自動車エンジン開発における機能開発の有効性
元マツダ株式会社
取締役専務執行役員
株式会社ISIDエンジニアリング
特別顧問
羽山 信宏
講演概要

マツダ車ヒットの要因であるSKYACTIVテクノロジーの実現に関わってきた経験を元に、その核となる「機能エンジニアリング」をモデルベース開発とあわせて、これからの製品開発のあるべき姿を紹介する。

講師プロフィール

広島大学卒業後、1974年東洋工業株式会社(現マツダ株式会社)に入社。パワートレーン実研部長、どう開発センター長を経て、2002年執行役員パワートレーン開発本部長に就任。2009年には取締役執行役員専務。2010年に退任するまで、ほぼ一貫してパワートレーンの開発に携わる。マツダ独自のロータリーエンジンについても非常に造詣が深い。2014年7月ISIDエンジニアリング特別顧問に就任。