IoTセキュリティフォーラム2016~すべてのモノがつながる時代の安心・安全を考える~|2016年9月15日(木)、16日(金)御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター

開催概要 タイムテーブル[9/15] タイムテーブル[9/16]
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タイムテーブル 9月15日(木)

09:15~09:30
(15分)
OP-1オープニングリマークス
松本 勉
横浜国立大学
大学院環境情報研究院/先端科学高等研究院
教授
松本 勉
09:30~11:00
(90分)
D-1Debate Hour
攻撃者の意図を暴け
--攻撃者はIoTをこう攻める、ならばこう守る!

なぜIoTはサイバー攻撃の標的となるのか?
どのようなサイバー攻撃を画策されているのか?
攻撃側と防御側が激しい議論を繰り広げるディベートセッション。
その論争の果てに、攻撃者が意図する攻撃理由や手法が明るみに。さらに、攻撃者の意図を理解したからこそ導出できる、効果的なセキュリティ対策を徹底議論。

  • 笠間 貴弘
    国立研究開発法人 情報通信研究機構
    サイバーセキュリティ研究所
    サイバーセキュリティ研究室
    研究員
    笠間 貴弘 氏

    国立研究開発法人 情報通信研究機構
    サイバーセキュリティ研究所 サイバーセキュリティ研究室 研究員

    笠間 貴弘 氏

    2014年3月横浜国立大学大学院環境情報学府情報メディア環境学専攻博士課程後期修了。博士(工学)。2011年4月より情報通信研究機構に研究員として入所。マルウェア解析やネットワーク攻撃観測・分析等サイバーセキュリティの研究開発に従事。2011年情報処理学会山下記念研究賞受賞。

  • 神薗 雅紀
    PwCサイバーサービス合同会社
    上席研究員


    神薗 雅紀 氏

    PwCサイバーサービス合同会社
    上席研究員

    神薗 雅紀 氏

    大手ITメーカーにてインフラ専門部隊SEを経て、2009年よりサイバーセキュリティ専門企業に入社。官民のセキュリティに関する研究開発やコンサルティングを担当し、サイバー攻撃の分析やマルウェア解析技術等のコア技術開発に従事。学会やカンファレンス等での発表、学会等の委員を兼任。スレットリサーチラボ立ち上げメンバーとして参画し、サービスメニューの企画・立案およびコア技術の開発に従事。

  • 竹森 敬祐
    KDDI研究所
    ネットワークセキュリティグループ
    研究マネージャー

    竹森 敬祐 氏

    KDDI研究所
    ネットワークセキュリティグループ 研究マネージャー

    竹森 敬祐 氏

    1999年より、コンピュータセキュリティに関する研究に携わる。
    2009年より、スマートフォンセキュリティに関する研究・開発を始める。
    2014年より、IoTセキュリティの研究・開発を始める。
    著書として、Androidセキュリティバイブル、スマホ白書など。
    2006年Interop Tokyoグランプリ、2014年IPSJ喜安業績賞など受賞。
    日本スマートフォンセキュリティ協会アプリWGリーダ、総務省スマートフォン・プライバシ推進タスクフォース委員などつとめる。

  • 名和 利男
    PwCサイバーサービス合同会社
    最高技術顧問


    名和 利男 氏

    PwCサイバーサービス合同会社
    最高技術顧問

    名和 利男 氏

    航空自衛隊において、信務暗号・通信業務/在日米空軍との連絡調整業務/防空指揮 システムなどのセキュリティ担当(プログラム幹部)業務に従事。 その後、国内ベンチャー企業のセキュリティ担当兼教育本部マネージャ、JPCERTコーディネーションセンター 早期警戒グループのリーダーを経て、株式会社サイバーディフェンス研究所に参加。 専門分野であるインシデントハンドリングの経験と実績を生かして、CSIRT(Computer Security Incident Response Team) 構築、サイバー演習(机上演習、機能演習など)、および新しい領域のフォレンジックの国内第一人者として、支援サービスを提供している。

  • 林 優一
    東北学院大学
    工学部
    准教授

    林 優一 氏

    東北学院大学
    工学部 准教授

    林 優一 氏

    2009年東北大学大学院情報科学研究科博士課程修了、同年東北大学大学院工学研究科COEフェロー。2012年同大学大学院情報科学研究科准教授。2015年東北学院大学工学部准教授。情報セキュリティ、環境電磁工学の研究に従事。IEEE EMC Society 電磁情報漏えいに関する分科委員会委員長。暗号と情報セキュリティシンポジウム(SCIS)イノベーション論文賞、IEEE EMC Best Symposium Paper Award、Workshop on Cryptographic Hardware and Embedded Systems (CHES) Best Paper Award。

  • 吉岡 克成
    横浜国立大学
    大学院環境情報研究院/
    先端科学高等研究院
    准教授

    吉岡 克成

    横浜国立大学
    大学院環境情報研究院/先端科学高等研究院 准教授

    吉岡 克成

    2005年より(独)情報通信研究機構にてインシデント対策センターNICTERの研究開発に従事。2008年より横浜国立大学にてサイバーセキュリティ研究開発を開始。2009年文部科学大臣表彰。総務省「国際連携によるサイバー攻撃の予知即応技術の研究開発」他、プロジェクトに多数参画。博士(工学)。

  • 松本 勉
    モデレータ
    横浜国立大学
    大学院環境情報研究院
    教授

    松本 勉

    横浜国立大学
    大学院環境情報研究院 教授

    松本 勉

    1986年東京大学大学院電子工学専攻博士課程修了、工学博士。同年横浜国立大学講師。2001年大学院環境情報研究院教授。2014年より先端科学高等研究院を兼務。ネットワーク・ソフトウェア・ハードウェアのセキュリティ、暗号、耐タンパー技術、生体認証、人工物メトリクス等の研究教育に1981年より従事。1982年にオープンな学術的暗号研究を目指した「明るい暗号研究会」を4名で創設。2005年-2010年国際暗号学会IACR理事。電子情報通信学会業績賞、ドコモ・モバイル・サイエンス賞、情報セキュリティ文化賞、文部科学大臣表彰・科学技術賞等を受賞。

11:00~11:10
(10分)
休憩
11:10~11:40
(30分)
S-1特別講演
IoTはサイバー攻撃の巣窟となるのか?
星澤 裕二
PwCサイバーサービス合同会社
最高執行責任者
星澤 裕二 氏

概要

サイバー攻撃は、常に弱いターゲットを求めさまよい、新たな攻撃を創造し、安全神話の崩壊を招いている。そしてIoTの出現は、自動車や医療機器などへのサイバー攻撃を誘発し、人命を脅かしかねない新たなリスクさえ生み出した。そこで、IoTへシフトするサイバー攻撃を食い止めるには、何をすべきかを解説する。

PwCサイバーサービス合同会社
最高執行責任者

星澤 裕二 氏

1998年に大手米国IT企業に入社し、インターネットセキュリティ研究所のマネージャーとして、セキュリティの研究や新種マルウェアへの対応、脆弱性情報の収集・分析などを担当し、国内におけるマルウェア研究における地位を確立。2004年10月、サイバーセキュリティ専門企業の設立に参画。最高技術責任者としてコア技術開発に従事。

11:40~12:40
(60分)
休憩
12:40~13:50
(70分)
A1-112:40〜13:10(30分) セキュリティ設計
IoT開発におけるセキュリティ設計の手引き
辻 宏郷
独立行政法人 情報処理推進機構
技術本部 セキュリティセンター 情報セキュリティ技術ラボラトリー
研究員
宏郷 氏

概要

IPAは、IoTのセキュリティ設計を担当する開発者に向けて、IoT機器およびその使用環境で想定される情報セキュリティ上の脅威と対策を整理し、参考となる情報をまとめた『IoT開発におけるセキュリティ設計の手引き』を作成・公開した。本講演では手引きのねらい・概要について紹介する。

独立行政法人 情報処理推進機構
技術本部 セキュリティセンター 情報セキュリティ技術ラボラトリー 研究員

宏郷 氏

1989年三菱電機株式会社入社。コンピュータネットワーク、分散処理システム、情報セキュリティ、サイバーセキュリティの研究開発・標準化活動に従事。2014年よりIPA研究員。現在、組込みシステムや制御システム、IoTのセキュリティに関する調査及びそれらの成果の普及活動に従事。博士(工学)。

A1-213:10〜13:50(40分) セキュリティ設計
IoT環境に潜むセキュリティ・リスクと展望
卯城 大士
チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社
システム・エンジニアリング本部
セキュリティ・エキスパート
卯城 大士 氏

概要

本年8月にチェック・ポイントのセキュリティ・リサーチ・チームは、Android デバイスに搭載されたチップセットの脆弱性を明らかにした。約9億に上るデバイスで潜在的なリスクを指摘している。また、ブロードバンドに長く潜んでいた脆弱性など、今後のIoT環境での深刻な影響を考えさせる事例も存在する。本講演では、今後のIoT、モバイルおよびICS重要インフラを含めセキュリティの考慮点を解説する。

チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社
システム・エンジニアリング本部 セキュリティ・エキスパート

卯城 大士 氏

チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ システム・エンジニアリング本部でセキュリティ・エキスパートを務める。感銘を受けた言葉「通信は人をハッピーにする」。これを阻害する要因の一つがセキュリティの課題であるという立場で長年ネットワーク・セキュリティの分野に携る。

B1-112:40〜13:10(30分)
Webカメラを含むIoT機器の現状
止まらないIoTマルウェア大流行とその対策に向けて
吉岡 克成
横浜国立大学
大学院環境情報研究院/先端科学高等研究院
准教授
吉岡 克成

概要

カメラやデジタルビデオレコーダ、ルータをはじめ多種多様なIoT機器がマルウェア感染し他の機器に感染を広げたり、サービス妨害攻撃に荷担していることがわかってきている。本講演ではIoTにおけるサイバー攻撃の観測とその対策に向けた研究開発の最新状況を説明する。

横浜国立大学 大学院環境情報研究院/先端科学高等研究院 准教授
吉岡 克成

2005年より(独)情報通信研究機構にてインシデント対策センターNICTERの研究開発に従事。2008年より横浜国立大学にてサイバーセキュリティ研究開発を開始。2009年文部科学大臣表彰。総務省「国際連携によるサイバー攻撃の予知即応技術の研究開発」他、プロジェクトに多数参画。博士(工学)。

B1-213:10〜13:50(40分)
Webカメラを含むIoT機器の現状
集中型IT/IoT企業に求められるリアルタイム・ネットワーク異常分析ソリューション
John Siriani 氏
Webroot Inc.
Vice President,
IoTストラテジックパートナーシップ
John Siriani 氏

Webroot Inc.
Vice President, IoTストラテジックパートナーシップ

John Siriani 氏

重要なインフラを安全に運用するための革新的で効率的なサイバーソリューションをWebrootのテクノロジーパートナーに提供している。Siriani氏は、30年に渡り、航空宇宙、産業、統合運輸、小売・モバイルコミュニケーションズなどのエリアで、高度に接続されたデバイスの開発と実装を行ってきており、豊富なエンジニアリング並びにビジネスの経験を持つ。

13:50~14:10
(20分)
休憩
14:10~15:20
(70分)
A2-114:10〜14:40(30分) クラウドセキュリティ
IoTの高度化利活用を促す次世代高機能暗号技術
花岡 悟一郎
国立研究開発法人産業技術総合研究所
情報技術研究部門高機能暗号研究グループ
研究グループ長
花岡 悟一郎 氏

概要

IoTにおいては、数兆個ともいわれるセンサデバイスにより膨大な情報を収集し、これらを利活用していくことが期待されている。これらの情報には、個人のプライバシ情報などの機密性の高いものが多く含まれているため、高い安全性を保証する必要があるが、単純な暗号化を行ってしまうとこれらの情報の高度利活用が困難となってしまう。本講演では、暗号化状態のままでさまざまなデータ処理を可能とする次世代高機能暗号技術について紹介を行う。

国立研究開発法人産業技術総合研究所
情報技術研究部門高機能暗号研究グループ 研究グループ長

花岡 悟一郎 氏

1997年東京大学工学部卒業、2002年同大学院工学系研究科電子情報工学専攻博士課程修了(博士(工学))、以降日本学術振興会特別研究員PDを経て2005年産総研入所。現在、産総研情報技術研究部門高機能暗号研究グループ長。効率的な公開鍵暗号方式の設計・安全性証明をはじめとする暗号・情報セキュリティ技術の研究開発に従事。英国計算機学会The Wilkes Award(2007年)、電子情報通信学会論文賞(2008年)、SCISイノベーション論文賞(2012,2014年)、電気通信普及財団賞(2004年)、SCIS20周年賞(2005年)、SCIS論文賞(2006年)、SITA奨励賞(2000年)等受賞。

A2-214:40〜15:20(40分) クラウドセキュリティ
IoT新時代の脅威とエンドツーエンドでのセキュリティ対策
岩崎 和男
フォーティネットジャパン株式会社
ビジネス開発事業部
特任部長
岩崎 和男 氏

概要

2020年には500億以上のデバイスがつながると言われているIoT。その莫大なデータの活用やそれに基づく自動化の進展等が新たなビジネスや付加価値を生み出していく一方、これを阻むリスクや脅威も今後ますます拡大していくと言われている。前半はこうしたIoT新時代の脅威とエンドポイントからクラウドに至るエンドツーエンドでのその対応策について触れ、後半は最大脅威である重要インフラ等の制御システムへの攻撃に対する対応策として弊社の具体的なアプローチを紹介する。

フォーティネットジャパン株式会社
ビジネス開発事業部 特任部長

岩崎 和男 氏

住友電工、シスコシステムズ、プロケットネットワークス等で新規市場開発に従事した後、フォーティネットジャパンに入社。現在、主にIoTや産業用制御システム分野といった中長期的なビジネス開発を担当している。

森山 正機
フォーティネットジャパン株式会社
技術本部 第一技術部
シニアコンサルティングシステムズエンジニア
森山 正機 氏

フォーティネットジャパン株式会社
技術本部 第一技術部 シニアコンサルティングシステムズエンジニア

森山 正機 氏

シスコシステムズ、トレンドマイクロ等でネットワーク、セキュリティのエンジニア、ソリューションアーキテクトに従事した後、フォーティネットジャパンに入社。
現在は主に民需ビジネスのハイタッチSEとして活動している。

B2-114:10〜14:40(30分) Vehicleセキュリティ
コネクテッド時代における自動車のセキュリティ技術
松島 秀樹
パナソニック株式会社
先端研究本部
課長
松島 秀樹 氏

概要

自動車の電子化・ネットワーク化が進む中、車載制御システムへの外部ネットワークからの攻撃が現実のものとなりつつある。しかし、従来のITセキュリティ技術をそのまま適用するには、現在の車載制御システムには課題がある。本講演では、関連した標準化の動向も踏まえ、今後の自動車で求められるセキュリティ技術を紹介する。

パナソニック株式会社
先端研究本部 課長

松島 秀樹 氏

1998年、松下電器産業入社。1999年、米国駐在、電子音楽配信システムやSDカード著作権保護技術の研究開発に従事。2002年、R&D部門で耐タンパーソフトウェア技術や家電セキュアプラットフォーム技術の研究開発に携わる。2006年からプロジェクトリーダー。現在は車載中心に、IoTセキュリティ技術の研究開発に取り組む。

B2-214:40〜15:20(40分) Vehicleセキュリティ
Automotive HSMのセキュリティアプリケーション
岡 デニス 健五 氏
イータス株式会社
ESCRYPT – エンベデッドセキュリティ
シニア・マネージャー
岡 デニス 健五 氏

概要

コネクティビティや新技術の進歩とともに、車載システムの脅威が日増しに高まっている。また安全をゆるがし、また財務に衝撃を与えるような、新しい様々なサイバーセキュリティの脅威も現れてきている。その結果、適切なセキュリティ対策を講じるべく、これらの脅威を理解することは喫緊の課題である。本講演では多くの脅威の事例を紹介し、これらの脅威がセキュリティのアプリケーションを駆使することでオートモティブハードウェアセキュリティのモジュールにとってどのように防止できるかについて検証する。

イータス株式会社
ESCRYPT – エンベデッドセキュリティ / シニア・マネージャー

岡 デニス 健五 氏

ETASのエンベデッドセキュリティ(ESCRYPT)のシニア・マネージャーとして車載セキュリティのソリューションを提供し、コンサルティングを行う。脅威分析、リスク分析、セキュリティ要件定義書の作成やセキュリティトレーニングやセキュリティテスティングに従事。

15:20~15:40
(20分)
休憩
15:40~16:50
(70分)
A3-115:40〜16:10(30分) 制度&法律
IoT機器の社会実装に伴う事故・紛争と法的責任
小林 正啓
花水木法律事務所
所長
小林 正啓 氏

概要

家電からドローン、自動運転自動車やロボットなど、あらゆる分野にIoTが実装されるに伴い、事故やトラブルの危険が指摘されている。本講演では、具体例に則しながら、法律的視点から見たIoTの問題点を平易に解説する。

花水木法律事務所
所長

小林 正啓 氏

1962年生まれ 1992年弁護士登録 2004年よりロボットやヒューマノイドと法律の問題に取り組む。年経済産業省次世代ロボット安全性確保ガイドライン検討委員会委員、総務省安心安全な社会の実現に向けた情報技術のあり方に関する調査研究委員、ロボット革命イニシアチブワーキンググループコアメンバー等歴任

A3-216:10〜16:50(40分) 主催者講演
横浜国立大学先端科学高等研究院「情報・物理セキュリティ研究ユニット」の活動紹介
四方 順司
横浜国立大学
大学院環境情報研究院/
先端科学高等研究院
教授
四方 順司

概要

横浜国立大学先端科学高等研究院は、先端技術システムの開発・評価、リスクの解析と最適管理手法の確立等の横浜国立大学の実績を活用して、レジリエント(しなやかな強靭性)な社会システムの構築と技術イノベーションを実現するために、11の研究ユニットを設け、世界第一級研究者との連携・共同により最先端研究を推進。その一つである「情報・物理セキュリティ研究ユニット」では、最先端マルウェア対策技術、暗号技術、ソフトウェア・ハードウェア技術、システム技術、セキュリティ・エコノミクス等を駆使してITの進歩の一歩先を行くサイバーセキュリティ技術の研究を実施している。本講演ではそのいくつかの概要を紹介する。

横浜国立大学 大学院環境情報研究院、先端科学高等研究院 教授
四方 順司

京都大学理学部数学科卒業、同大学院理学研究科修士課程修了、大阪大学大学院理学研究科博士課程修了。博士(理学)。東京大学研究員、横浜国立大学講師・助教授・准教授を経て、現在、同大学教授。専門は数学・計算機科学・情報学に跨る理論研究。これまで英国計算機学会ウィルクス賞、文部科学大臣表彰・若手科学者賞をはじめ受賞歴多数。

B3-115:40〜16:10(30分) ネットワークセキュリティ
NICTERは見た!
- 大規模ネットワーク観測で紐解くIoTセキュリティ -
笠間 貴弘
国立研究開発法人 情報通信研究機構
サイバーセキュリティ研究所
サイバーセキュリティ研究室
研究員
笠間 貴弘 氏

概要

情報通信研究機構では、インシデント分析センターNICTERによる長期・大規模ネットワーク観測を行っているが、2012年頃より観測結果の傾向が大きく変化してきており、それはマルウェアに感染した大量のIoT機器が原因であった。本講演では、NICTERの各種観測結果を通してIoTセキュリティの今を紐解く。

国立研究開発法人 情報通信研究機構
サイバーセキュリティ研究所 サイバーセキュリティ研究室 研究員

笠間 貴弘 氏

2014年3月横浜国立大学大学院環境情報学府情報メディア環境学専攻博士課程後期修了。博士(工学)。2011年4月より情報通信研究機構に研究員として入所。マルウェア解析やネットワーク攻撃観測・分析等サイバーセキュリティの研究開発に従事。2011年情報処理学会山下記念研究賞受賞。

B3-216:10〜16:50(40分) ネットワークセキュリティ
中小企業におけるネットワークセキュリティの勘所
小林 達 氏
日永インターナショナル株式会社
ネットワークソリューション事業部
執行役員 事業部長
小林 達 氏

概要

中小企業におけるセキュリティ対策は大企業と比べて対応が少なくて良いわけではない。一方で、専門スタッフを配置出来ないこともあり、十分な対策に手が届かない企業も多いのが実態ではないだろうか?

そこには一種の「勘所」があり、マイナンバー対応など中小企業にも着実にセキュリティ対策にかかる負担が増している現状で、効率的に「必要かつ最低限の手を打つ」、「脅威」を中心に置いたアプローチを紹介する。

日永インターナショナル株式会社
ネットワークソリューション事業部 執行役員 事業部長

小林 達 氏

2006年 同社プロジェクトマネージャ(グローバルNW構築)
2008年 同社プロジェクト本部・IPシステム部本部長兼部長
2016年~現職
現ネットワークソリューション事業部 執行役員・事業部長
CCIE Routing & Switching (CCIE#22864)
ITストラテジスト。行政書士。

16:50~17:00
(10分)
休憩
17:00~17:50
(50分)
K1基調講演 逐次通訳
angr--組込みソフトの脆弱性を探る
Christopher Kruegel
カリフォルニア大学サンタバーバラ校
コンピュータサイエンス学科
教授
横浜国立大学
先端科学高等研究院
上席特別教授
Christopher Kruegel 氏

概要

本講演では様々なIoTデバイス上で動作するファームウェアの脆弱性分析やバックドア検知を自動的に行う技術とこれを実現する静的解析システムangrを紹介する。angrは解析対象デバイスに観測用コードを挿入することを必要とせず、かつ、スケーラブルにバイナリレベルのファームウェア解析が可能な世界初のシステムである。

講演ではDARPA(米国防総省高等研究計画局)による世界で最初の自動プログラムによるCTF(Capture-the-flag:セキュリティ技術を競うイベント)であるCyber Grand Challengeにおけるangrの利用にも触れる。

カリフォルニア大学サンタバーバラ校 コンピュータサイエンス学科 教授
横浜国立大学 先端科学高等研究院 上席特別教授

Christopher Kruegel 氏

カリフォルニア大学サンタバーバラ校コンピュータサイエンス教授。
米Lastline社共同創立者で主席研究者。2015年から横浜国立大学上席特別教授。コンピュータと通信のセキュリティ、特に有害ソフト分析・検知、ウェブセキュリティ、不正アクセス検知の研究に従事。
主要コンピュータセキュリティコンファレンスでプログラム委員会に参加、BlackHat、RSACなどのイベントで講演。

本会場は、K1会場のサテライト中継会場とさせていただきます。

プラチナスポンサー

  • 日本ヒューレット・パッカード株式会社
  • PwCサイバーサービス合同会社

ゴールドスポンサー

  • イータス株式会社
  • ウェブルート株式会社
  • 株式会社SELTECH
  • チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社
  • バンクガード株式会社
  • 株式会社ピーエスアイ
  • ダークトレース
  • フォーティネットジャパン株式会社
  • 日永インターナショナル株式会社

プラチナスポンサー

  • 日本ヒューレット・パッカード株式会社
  • PwCサイバーサービス合同会社

ゴールドスポンサー

  • イータス株式会社
  • ウェブルート株式会社
  • 株式会社SELTECH
  • チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社
  • バンクガード株式会社
  • 株式会社ピーエスアイ
  • ダークトレース
  • フォーティネットジャパン株式会社
  • 日永インターナショナル株式会社