タイムテーブル2日目
[2日目]8月31日(土)
基調講演2 | |
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10:30 ~ 10:50 |
医療ICTに関する総務省の取組 講演概要 我が国においては、少子高齢化の進展等に伴う患者数、国民医療費の増加等の多くの問題を抱えております。今後の超高齢社会においては、高齢者が地域社会、多世代の支え手となる活気に満ちた社会を実現することが重要であり、その中で情報通信技術(ICT)の果たす役割は非常に大きくなっております。そこで、医療分野におけるICTの利活用に関する総務省のこれまでの取り組み・成果と今後の展望について紹介いたします。 講師 総務省 政策統括官(情報通信担当) プロフィール 昭和55年 郵政省(当時)入省。平成13年より総務省総合通信基盤局電気通信事業部料金サービス課長、総務省総合通信基盤局電気通信事業部事業政策課長、総務省総合通信基盤局総務課長、総務省大臣官房参事官、総務省中国四国管区行政評価局長、総務省総合通信基盤局電波部長を歴任の後、平成23年総務省関東総合通信局長を経て、平成25年より現職。 |
特別講演2 | |
11:00 ~ 11:50 |
~今求められる、医療ICTの方向性~ 講師 ソフトバンクテレコム株式会社 ヘルスケアプロジェクト推進室 室長 プロフィール ICT業界で20数年に及ぶマネジメントを歴任し、2010年から現職。医療・ヘルスケア業界向けの法人向けの営業支援、ビジネス開発、アライアンス等を指揮する。 ~新たな局面を迎えた医療・ヘルスケアのICT戦略~ 講師 ソフトバンクモバイル株式会社 ソリューション推進統括部 プロフィール 1964年5月 長野県生まれ。法政大学工学部電気電子工学科卒業、2001年ソフトバンクコマースに入社。現在は首席エヴァンジェリストとしてiPhoneビジネスの販売推進などを担当。書籍の執筆活動やTV番組出演でのiPhone訴求など、エヴァンジェリストとしての活動をしつつ、国内20以上の大学での特別講師も務めている。 講演概要 「医療クラウド」は20年後に約2,000億円以上の市場形成が期待されており、急拡大の一途である。また、スマートデバイス等の携帯情報端末は、在宅医療や地域包括ケアの連携ツールとしての役割を果たす一方で、健康管理や疾病予防のデータを管理して、いつでも可視化された情報にアクセスが可能な環境が目前に迫っている。 本日は医療・ヘルスケア業界の先進事例や今後の方針・戦略を含めて、進むべき方向性を提示したい。 |
プレゼンテーションS2-1 | |
12:50 ~ 14:00 |
医療の現場はいまどう変化しているか? 講演概要 すでにクラウドの導入・利用が始まっている医療現場。 どのような利便性をもたらしているのか。このセッションでは医療法人DIC宇都宮セントラルクリニックの理事佐藤俊彦先生を導者に富士フイルムとの共演で、地域医療を支援する医療連携機能、災害対応を睨んだ検査画像データの外部保管、クリニックへの付加価値提供など、クラウドサービスとして実現されている事例と今後の方向性について展望する。 第一部ナビゲーター 医療法人DIC 宇都宮セントラルクリニック 理事 85年 福島県立医科大学を卒業後、日本医科大学、 独協医科大学、鷲谷病院を経て、 97年、宇都宮市屋板町に 宇都宮セントラルクリニックを開院。02年には遠隔画像診断支援事業を行う(株)ドクターネットを設立。その後、会員制のメディカル倶楽部、(株)AIIM JAPAN、メディカルリサーチ(株)を立ち上げ、昨年には野口記念インターナショナル画像診断クリニックを開院。その他、(株)共生医学研究所、(株)フリール、(財)野口医学研究所の取締役を兼務。 第二部プレゼンテーター 富士フイルム株式会社 メディカルシステム事業部 ITソリューション部 技術マネージャ 1984年富士フイルム(株)入社。以来、デジタル医療画像に関する画像処理、画像認識機能、画像参照用ワークステーション/PACS、医療連携用クラウドサービス等の商品企画、開発に従事。現在に至る。 第三部 トークタイム |
プレゼンテーションS2-2 | |
14:15 ~ 15:25 |
超高齢社会におけるクラウド型 電子カルテによる柏原赤十字病院の取り組み 講演概要 柏原赤十字病院では、2011年8月にク ラウド型電子カルテ(セコム)を導入、2012年9月に在宅医療および介護で家族を含めた情報共有のシステム(エイル)を導入、現在健診データのPHS管理(ポケット カルテ)と電子カルテ情報を必要な時に必要な施設と共有出来るシステム(アーカイブカルテ)をの導入作業を進めている。医 療情報が必要な時、必要な施設と連携できる患者中心の医療情報システムの構築を目指している。 第一部ナビゲーター 柏原赤十字病院 院長 昭和54年3月兵庫県へき地医師養成医学生として兵庫医科大学を卒業、12年間の義務年限終了後も兵庫県但馬地域、公立八鹿病院で地域医療に従事、平成22年6月より柏原赤十字病院院長に就任する。専門は総合診療と呼吸器内科。県立柏原病院小児科医を守る会で知られている丹波市になり、柏原赤十字病院は医師不足から廃院も検討されたが、県立柏原病院との機能分担と連携により、地域密着型医療を役割と明確にし、クラウド技術を活用し再生に取り組んでいる。 第二部プレゼンテーター セコム医療システム株式会社 2006年1月、セコム医療システムに入社。前職でのクリニック向け電子カルテ開発経験を生かし、セコム・ユビキタス電子カルテの導入を担当。その後、西日本エリアの営業担当を経て、現職に至る。2011年、柏原赤十字病院様の営業担当として、電子カルテ導入に携わる。 第三部 トークタイム |
プレゼンテーションS2-3 | |
15:40 ~ 16:50 |
「予防医療におけるIT活用の可能性」 講演概要 2008年より、メタボ予防の一大プロジェクトである特定健診・保健指導が始まり、生活習慣病予防の機運が高まりつつある。本来、食事・運動などを始めとした長期的な生活習慣のマネージメントには、ITを用いた記録、分析、指導などは親和性が高いはずであるが、十分に活用されているとは言い難い。一方、保健指導にWebやタブレット端末が導入されたり、生活習慣や健診データ、レセプトと突合した分析が行われるなど先進事例も蓄積されつつある。本セッションでは、特定保健指導・保健指導におけるITの活用事例からはじまり、近未来のPHR(personal health record)と行動変容、医療費適正化・QOLの向上まで、予防医療とITの可能性について議論できればと思います。 第一部ナビゲーター 順天堂大学 医学部総合診療科 准教授 1993年山形大学医学部卒業、1999年順天堂大学医学部大学院修了、2004年順天堂大学医学部総合診療科講師を経て、2007年より現職。2011年ミシガン大学公衆衛生大学院疫学セミナー修了。専門は予防医学。人間ドック健診指導医、産業衛生専門医、公衆衛生専門家、労働衛生コンサルタント。多職種産業保健スタッフの研究会さんぽ会の事務局長を務める。 第二部プレゼンテーター 株式会社NTTデータ ライフサポート事業本部 ヘルスケア事業部 平成元年NTTデータ入社。システム企画提案営業、コンサルティング会社出向を経て、ネットベンチャーの経営にも携わる。復帰後はヘルスケア分野のサービス企画に従事。 プレゼンテーター 株式会社ベネフィットワン・ヘルスケア 日本肥満学会学会員
株式会社保健教育センター入社。高齢者訪問指導事業を担当。 第三部 トークタイム |
プレゼンテーションS2-4 | |
17:05 ~ 18:15 |
在宅医療・看護・介護の連携におけるクラウドサービスの活用事例 講演概要 地域包括ケア時代の到来により、在宅医療と看護と介護のシームレスな連携が必要とされております。この連携の促進にはICTが重要なツールとなります。本セッションでは、“在宅医ネットよこはま”という在宅医師グループの取り組みをご紹介し、中でも多職種連携の実践においてICTをフルに活用して、地域の訪問看護ステーションや介護事業者などと患者様の状態把握を正確に、しかもできる限りリアルタイムに共有を可能にした事例をご紹介します。具体的にはカナミッククラウドサービスを上手く活用する事で患者様が安心して在宅療養が継続出来るよう支援してQOL向上に役立てております。 第一部ナビゲーター 医療法人社団 鴻鵠会 睦町クリニック 院長 医療法人社団 鴻鵠会 睦町クリニック院長。平成22年4月より在宅医療における多職種連携における情報共有のツールとしてクラウド上のグループウェアの利用を開始する。現在まで500例以上の在宅患者について140ヶ所の事業所と同アプリケーションを用いた連携を行っている。他職種連携における情報共有のあり方について、様々な試みや調査を行い、よりよい在宅サービスの構築を目指して活動している。 第二部プレゼンテーター オカダ外科医院 院長 オカダ外科医院院長、在宅医ネットよこはま世話人代表。1959年に岡田憲一前院長が開業し、2007年に息子である岡田孝弘医師が継承して2代目院長就任した。外科疾患以外にも風邪や高血圧、認知症などさまざまな病気のプライマリ・ケアを行っている。岡田院長は早くから地域の在宅医療に取り組み、市内の在宅医同士を結ぶ「在宅医ネットよこはま」を立ち上げ、横浜全域で質の高い在宅医療を提供している。 プレゼンテーター 株式会社カナミックネットワーク 専務取締役 大学卒業後、大手ベンダーにて大規模Webシステムの開発に従事。退職後、カナミックネットワークの専務取締役に就任。現在、東京大学高齢社会総合研究機構の研究員として「東大ー柏モデル」のクラウドサービスの開発や、国立がん研究センターの外来研究員として在宅がん患者ケアにおけるシステム開発なども行っている。また、総務省「医療・福祉情報サービス展開委員会」の委員や厚生労働省研究事業の委員や事務局なども務める。 第三部 トークタイム |
※講演者、講演タイトル、講演時間はやむを得ない事情が発生した場合は変更となる場合がございます。